Mojo::Transaction - トランザクションの基底クラス
使用方法
package Mojo::Transaction::MyTransaction; use Mojo::Base 'Mojo::Transaction'; sub client_read {...} sub client_write {...} sub server_read {...} sub server_write {...}
説明
Mojo::Transactionは、 Mojo::Transaction::HTTPやMojo::Transaction::WebSocketのような トランザクションのための抽象基底クラスです。
イベント
Mojo::TransactionはMojo::EventEmitterのすべてのイベントを継承しており、 次の新しいイベントを発行します。
connection
$tx->on(connection => sub { my ($tx, $connection) = @_; ... });
接続がトランザクションに割り当てられたときに発行されます。
finish
$tx->on(finish => sub { my $tx = shift; ... });
トランザクションが終了したときに発行されます。
属性
Mojo::Transactionは次の属性を実装しています。
kept_alive
my $kept_alive = $tx->kept_alive; $tx = $tx->kept_alive(1);
接続がケプトアライブ(kept alive)になっている。
local_address
my $local_address = $tx->local_address; $tx = $tx->local_address($address);
ローカルインターフェースのアドレス。
local_port
my $local_port = $tx->local_port; $tx = $tx->local_port($port);
ローカルインターフェースのポート。
original_remote_address
my $address = $tx->original_remote_address; $tx = $tx->original_remote_address('127.0.0.1');
リモートインターフェースアドレス。
remote_port
my $remote_port = $tx->remote_port; $tx = $tx->remote_port($port);
リモートインターフェースのポート。
req
my $req = $tx->req;
トランザクションのリクエスト。デフォルトはMojo::Message::Requestオブジェクト。
res
my $res = $tx->res; $tx = $tx->res(Mojo::Message::Response->new);
トランザクションのレスポンス。デフォルトはMojo::Message::Responseオブジェクト。
# レスポンスの情報にアクセスする my $code = $tx->res->code; my $message = $tx->res->message; my $server = $tx->res->headers->server; my $custom = $tx->res->headers->header('Custom-Header'); my $bytes = $tx->res->body; my $str = $tx->res->text; my $value = $tx->res->json; my $foo = $tx->res->json('/23/foo'); my $dom = $tx->res->dom; my $bar = $tx->res->dom('div.bar')->first->text;
メソッド
Mojo::TransactionはMojo::EventEmitterからすべてのメソッドを実装しており、 次の新しいメソッドを実装しています。
client_read
$tx = $tx->client_read($chunk);
クライアントのデータを読み込み、処理します。
client_write
my $chunk = $tx->client_write;
クライアントのデータを書き込みます。
closed
$tx = $tx->closed;
"completed"と同じですが、すべてのトランザクションのデータが送信されたことを示します。
completed
$tx = $tx->completed;
トランザクションをファイナライズするための低レベルメソッド。
connection
my $id = $tx->connection; $tx = $tx->connection($id);
コネクションの識別子。
error
my $err = $tx->error;
リクエストとレスポンスのエラーを取得します。 エラーがなければundef
を返します。 通常はsuccess
と共に利用されます。
# 長いバージョン my $err = $tx->req->error || $tx->res->error; # 4xx/5xxレスポンスと接続エラーをチェックする if (my $err = $tx->error) { die "$err->{code} response: $err->{message}" if $err->{code}; die "Connection error: $err->{message}"; }
is_finished
my $bool = $tx->is_finished;
トランザクションが終了したかどうかをチェックします。
is_websocket
my $bool = $tx->is_writing;
トランザクションがWebSocketかどうかをチェックします。
remote_address
my $remote_address = $tx->remote_address; $tx = $tx->remote_address($address);
リモートインターフェースのアドレス。
original_remote_address
と同じか、 もし、リクエスト(req
)がリバースプロキシによって実行されていれば、 X-Forwarded-For
の値です。
result
my $res = $tx->result;
"res"からMojo::Message::Responseオブジェクトを返すか、コネクションエラーが発生した場合は、例外を発生させます。
# よい粒度のレスポンスのハンドリング (接続エラーの場合は例外発生) my $res = $tx->result; if ($res->is_success) { say $res->body } elsif ($res->is_error) { say $res->message } elsif ($res->code == 301) { say $res->headers->location } else { say 'Whatever...' }
server_read
$tx = $tx->server_read($chunk);
サーバーのデータを読み込み、処理する。 サブクラスでオーバーロードされます。
server_write
my $chunk = $tx->server_write;
サーバーのデータを書き込む。 Webサーバーを実装するのに利用されます。 サブクラスでオーバーロードされます。
参考
Mojolicious, Mojolicious::Guides, http://mojolicio.us.
(Mojolicious 8.12を反映。2019年5月29日更新)