Mojo::Promise - Promises/A+
使い方
use Mojo::Promise; use Mojo::UserAgent; # プロミスを使って継続渡しスタイルのAPIをラッピングする my $ua = Mojo::UserAgent->new; sub get { my $promise = Mojo::Promise->new; $ua->get(@_ => sub { my ($ua, $tx) = @_; my $err = $tx->error; if (!$err || $err->{code}) { $promise->resolve($tx) } else { $promise->reject($err->{message}) } }); return $promise; } # ノンブロッキング操作を順番に実行する get('https://mojolicious.org')->then(sub { my $mojo = shift; say $mojo->res->code; return get('https://metacpan.org'); })->then(sub { my $cpan = shift; say $cpan->res->code; })->catch(sub { my $err = shift; warn "Something went wrong: $err"; })->wait; # ノンブロッキング操作を同期する(すべて) my $mojo = get('https://mojolicious.org'); my $cpan = get('https://metacpan.org'); Mojo::Promise->all($mojo, $cpan)->then(sub { my ($mojo, $cpan) = @_; say $mojo->[0]->res->code; say $cpan->[0]->res->code; })->catch(sub { my $err = shift; warn "Something went wrong: $err"; })->wait; # ノンブロッキング操作を同期する (race) my $mojo = get('https://mojolicious.org'); my $cpan = get('https://metacpan.org'); Mojo::Promise->race($mojo, $cpan)->then(sub { my $tx = shift; say $tx->req->url, ' won!'; })->catch(sub { my $err = shift; warn "Something went wrong: $err"; })->wait;
説明
Mojo::PromiseはPromises/A+のPerl風の実装です。
状態
約束は、最終的な完了または失敗を表すオブジェクトです。 ノンブロッキング操作次のように、ノンブロッキング関数から値を返すことができます。 ブロッキング機能しかし、すぐに最終的な値を返すのではなく、 ノンブロッキング関数は、関数内のある時点で値を提供するという約束を返します。 未来。
プロミスは、ノンブロッキング操作の最終的な完了か失敗を表現するオブジェクトです。 ノンブロッキング関数が、ブロッキング関数のように、値を返すことができます。 しかし、最終の値を直接返すのではなく、ノンブロッキング関数が、未来におけるあるポイントの値を供給するためにプロミスを返します。
プロミスは、次の3つの状態のいずれかになります。
保留中のプロミスは、値を持つ達成になるか、理由を持つ拒否のどちらかになります。 どちらかが起こったときに、プロミスの"then"メソッドによって並べられた関連づけられたハンドラが呼び出されます。
属性
Mojo::Promiseは次の属性を実装しています。
ioloop
my $loop = $promise->ioloop; $promise = $promise->ioloop(Mojo::IOLoop->new);
制御するイベントループオブジェクト。デフォルトはグローバルなMojo::IOLoopシングルトンです。 この属性は弱参照です。
メソッド
Mojo::Promiseは、Mojo::Baseからすべてのメソッド継承しており、次の新しいメソッドを実装しています。
all
my $new = Mojo::Promise->all(@promises);
すべての渡されたMojo::Promiseオブジェクトが達成するか、そのうちの一つが拒否されたときに、 達成か拒否を示すMojo::Promiseオブジェクトを返します。 もし返されたプロミスが達成すれば、渡されたプロミスと同じ順序で達成されたプロミスからの値で達成します。 このメソッドは複数のプロミスの結果を集めるのに役立ちます。
catch
my $new = $promise->catch(sub {...});
Appends a rejection handler callback to the promise, and returns a new Mojo::Promise object resolving to the return value of the callback if it is called, or to its original fulfillment value if the promise is instead fulfilled.
プロミスに拒否ハンドラコールバックを追加し、もし呼び出されれば、コールバックの戻り値で解決した、新しいMojo::Promiseオブジェクトを返します。代わりにプロミスが達成されている場合は、もともとの達成の値になります。
# 長いバージョン my $new = $promise->then(undef, sub {...}); # 拒否理由も渡す $promise->catch(sub { my @reason = @_; warn "Something went wrong: $reason[0]"; return @reason; }); # 拒否理由を変える $promise->catch(sub { my @reason = @_; return "This is bad: $reason[0]"; });
clone
my $new = $promise->clone;
まだ保留中になっている、このプロミスから複製された、新しいMojo::Promiseオブジェクトを返します。
finally
my $new = $promise->finally(sub {...});
達成と拒否のハンドラをプロミスに追加し、もともとの達成の値か拒否理由で解決した新しいMojo::Promiseオブジェクトを返します。
# 達成と拒否において何かする $promise->finally(sub { my @value_or_reason = @_; say "We are done!"; });
race
my $new = Mojo::Promise->race(@promises);
Returns a new Mojo::Promise object that fulfills or rejects as soon as one of the passed Mojo::Promise objects fulfills or rejects, with the value or reason from that promise.
渡されたMojo::Promiseオブジェクトの一つが達成か拒否になるとすぐに、その達成か拒否の新しいMojo::Promiseオブジェクトを返します。そのプロミスには値か理由が含まれます。
reject
my $new = Mojo::Promise->reject(@reason); $promise = $promise->reject(@reason);
拒否のMojo::Promiseオブジェクトを構築するか、ひとつかそれ以上の拒否理由で、プロミスを拒否します。
# 長いバージョン my $promise = Mojo::Promise->new->reject(@reason);
resolve
my $new = Mojo::Promise->resolve(@value); $promise = $promise->resolve(@value);
解決のMojo::Promiseオブジェクトを構築するか、ひとつかそれ以上の達成の値でプロミスを解決します。
# 長いバージョン my $promise = Mojo::Promise->new->resolve(@value);
then
my $new = $promise->then(sub {...}); my $new = $promise->then(sub {...}, sub {...}); my $new = $promise->then(undef, sub {...});
達成か拒否のハンドラをプロミスに追加し、呼び出されたハンドラの値を返すように解決した新しいMojo::Promiseオブジェクトを返します。
# 達成の値か拒否理由を渡す $promise->then( sub { my @value = @_; say "The result is $value[0]"; return @value; }, sub { my @reason = @_; warn "Something went wrong: $reason[0]"; return @reason; } ); # 達成の値か拒否理由を変更します $promise->then( sub { my @value = @_; return "This is good: $value[0]"; }, sub { my @reason = @_; return "This is bad: $reason[0]"; } );
timeout
my $new = Mojo::Promise->timeout(5 => 'Timeout!'); $promise = $promise->timeout(5 => 'Timeout!'); $promise = $promise->timeout(5);
タイムアウトを指定して新しいMojo::Promiseオブジェクトを作成するか、すでに存在するプロミスにタイムアウトを設定します。 プロミスは、理由と一緒に与えられた秒数のの後に、拒否されます。デフォルトは、プロミスのタイムアウトです。 方法は実験的であり、警告なしに変更される可能性があります。
wait
$promise->wait;
"ioloop"を起動し、プロミスが達成あるいは拒否されたら再び停止します。 "ioloop"が既に実行されているときは何もしません。
SEE ALSO
Mojolicious, Mojolicious::Guides, https://mojolicious.org.
(Mojolicious 8.12を反映。2019年5月27日)